統計検定2級 合格体験記(所要時間:60時間)

 はじめに

統計検定2級を2022年2月にCBT方式で受験し、71点(100点満点、合格ライン:60点)で合格しました。

本記事は、以下のポイントを中心にまとめています。

  • 勉強スタンス
  • 勉強方法
  • 統計検定2級で抑えるべきポイント
  • 本番の試験での注意点
  • なぜ統計検定2級を受けたのか

スペック

簡単に私のスペックを書いておきます。

  • 数学の知識は大学の線形代数の基礎を理解している程度
  • 25歳、大手企業の新卒サラリーマン
  • 機械学習エンジニアにキャリアチェンジするために必要な知識の習得中

ちなみに大学で受けた統計学の講義はちゃんと落単してます。 人のせいで申し訳ないですが、教授の説明が数式の羅列ばっかりで何言ってるか全くわからなかったんですよね...

勉強スタンス

私見ですが人間って物事に対して2通りの理解の仕方があると思うんですよね。 それは言語理解視覚理解です。 私は後者の視覚理解が伴っていないと全く理解した気になれない、腑に落ちないタイプの人間です。 (基本的に数学って視覚化することが難しいので言語で理解できる人が本当に羨ましいです。)

私と同じようなタイプの人は、間違えながらでも良いので、必ず絵を書いて理解していくことをおすすめします。 特に統計学は生のデータを分布に変換して扱うので、視覚理解が伴っていないと解釈が追いつかなくなっちゃうと思うんですよ。 とりあえずノート、スケッチブック、タブレット、何でも良いので頭の中を絵をアウトプットしながら勉強してました。

 

勉強方法

合計の勉強時間は60時間ほどで、以下の順番で勉強しました。

  1. 【約20時間】統計学WEBを1周まるっと読む。
  2. 【約10時間】統計学WEBで理解できなかった部分に関して、ネットで記事や資料を探して理解する
  3. 【約20時間】過去問を解く+復習する。(1周)
  4. 【約10時間】過去問の解き直し(2周)

統計学WEBは本当に統計初学者にやさしいサイトです。 記述されている内容を実際に手を動かしながら、絵を書いて理解していきました。 ただ自分の理解では絵がイメージできない部分もあるので、ネット検索でまとめ記事やどこかの講義資料を参考にしつつ進めてましたね。

過去問は古い試験から解くことをおすすめします。 統計検定2級は難化傾向にあります。なので最初に超難しい2021年6月分を解くと絶望することになります。 ちなみに私は新しい試験から解いたので、「統計学WEBの勉強はなんだったのか」と膝から崩れ落ちる結果からスタートしました。(メンタルブレイク不可避です。)

統計検定2級で抑えるべきポイント

私が過去問を解いて「ここ頻出だな」と感じた部分を記載します。

もちろん上記に記載していない部分も大切なのですが、上記の内容をマスターして解く時間を浮かせることでグッと試験が楽になります 整理しながら勉強を進めないとごちゃごちゃになる(特に分散分析、独立性、適合度、対応なしの2郡の母平均の差、などの自由度)ので、しっかり整理しながら過去問を進めましょう。

本番の試験の注意点

10秒考えて、解法が1ミリも思い浮かばない問題はすぐ飛ばしてください。 解けるけど時間がかかりそうな問題も飛ばしちゃってください 意外と序盤に初見の難しい問題が潜んでいたりするので、まず最後まで解き切っちゃうことをおすすめします。 ちなみに本番は、いつもより1周目の時点で時間を使っていた+15問くらい自信がない問題やわからない問題があったので冷や汗モンでした...

1周目が終わった時点で「S判定やA判定は無理だな」と確信したので、2周目で解きやすそうな問題を重点的に手をつけました。 3問ほどほぼ考える時間を使わずに諦めました。

また、CBT方式が初めての人は必ずネットで予習しておくことをおすすめします。 いわゆるイメトレってやつですね。 試験会場が思った以上に緩い雰囲気で、試験監督と受験者が話す内容とか聞こえてきて、集中しづらかったです。

なぜ統計検定2級を受けたのか

機械学習エンジニアとしてキャリアチェンジを考えているので、必要そうな知識を転職前に揃えたかったからです。 勉強したことで視覚的に統計学を理解できるようになったので、実務で早くアウトプットに繋げていきたいですね!!

あとは冗談半分な理由ですが、落単の過去を払拭したかったからです。 これで過去の私が成仏できます。

まとめ

統計検定2級の合格体験記として、勉強方法や試験の注意点をご紹介いたしました。 統計検定2級は勉強時間さえかければ大抵の人が合格できる資格試験かと思うので、気軽にチャレンジしてみては如何でしょうか。